個人のマネジメントで必要とされるのが、モチベーション・マネジメントです。
モチベーションとは、「動機」とか「動機づけ」、「やる気」などと解されますが、もっと突き詰めれば人を行動へと突き動かす根源といえます。このモチベーションをマネジメントすることで、行動から成果、成功へとシフトしていくことが出来ます。
[モチベーション・マネジメント]
今回はモチベーション・マネジメントのケーススタディとして組織やグループにおけるモチベション・マネジメントについて見ていきましょう。人や組織といったものをマネジメントしようとする際、企業であれば給与や評価などの制度や仕組みを整備する取組みと、個人のモチベーションを向上させる取組みを車輪の両輪としてマネジメントしていくことが大切です。
会社の人間のやる気を引き出すために、給与や評価の仕組みといった職場の環境改善だけに注目が集まりがちですが、それだけでは不十分なのです。それではモチベーション・マネジメントのために必要な仕組みとはどのようなものなのでしょうか。
1.知識・スキルの習得が図れること
2.良好な人間関係
3.存在意義を感じられる、存在を認められる実感
4.仕事における主導権
5.やりがい
6.仕事を好きになる
7.成功の実感があること
職場のメンバーがこのような実感を持てるようにサポート、環境をマネジメントするのがリーダーや経営者の役割であると思います。モチベーション・マネジメントとは環境作り、人間作りにあるということですね。
スポーツといっても個人競技、団体競技、相手のあるもの、記録に挑戦するもの、勝負を争うもの、自己鍛錬を目的とするもの、様々な種類があります。スポーツは肉体的な要因が多くを占めると思われがちですが、実はメンタル面の要素が少なからず影響するものなのです。
[スポーツとメンタルマネジメント]
例えば、試合に臨む選手が勝気にはやってしまい実力を発揮できない、相手に対して必要以上に萎縮してしまい実力を出し切れないというのはメンタルマネジメントが上手く出来ていないケースです。
特にゴルフはメンタルスポーツだと云われます。
プロゴルファーは予選本選を含め4日間(女子は3日間)コースとライバルと戦います。まずは予選突破しなければ賞金額はゼロですから、必死にコースと戦います。次に本選になればライバル達との戦いも本格化してきます。コースのプレッシャー、ライバルのプレッシャーと戦うわけですから、メンタルマネジメントが必要になります。メンタルをいかに上手くもっていくかはゴルフの技術的なこと以上に試合では大切になってきます。
最近は特にメンタルトレーナーを利用するセンスも増えてきつつあります。自分のメンタルをマネジメントする方法を学ぶことが必要だと感じられているのでしょう。メンタルマネジメントによって実力通り、時には実力以上のモノを引き出すことが勝利に結びつくと考えられているのです。メンタルマネジメントはこれからのスポーツ選手にとって欠かせない分野だと思います。
現代日本は不況に喘ぎ、高度なストレス社会となっています。
さらに世の中のしくみや価値観の急激な変化の中で、現代人は強いストレスを感じて生きています。特に、企業倒産やリストラ、人事制度の変化などによる不安とストレスによって、うつ病などにかかる成人男性が増加しています。
こうした社会環境の変化が進み、心の病気にかかる人が増えていく中で『メンタルヘルス』の重要性に注目が集まっています。
メンタルヘルスとは、健康のなかで精神にかかわる健康を保つことです。現代生活のストレスで精神が疲労し精神疾患等も増えているため労働衛生の一環としてメンタルヘルスへの取り組みが十分なされるよう求められています。こうした背景のもと、2006年度より商工会議所にて「メンタルヘルス・マネジメント検定」が実施されるようになりました。
メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、働く人たちの心の不調の未然防止と活力ある職場づくりをめざして、職場内での役割に応じて必要なメンタルヘルスケアに関する知識、技術、態度を習得するものです。
心の健康管理には、職場に働く社員一人ひとりが自らの役割を理解し、ストレスやその原因となる問題に対処していくことが大切です。また、雇用する側の企業としても、社会的責任の履行、人的資源の活性化、労働生産性の維持・向上を図るうえで社員のメンタルヘルスケアについて組織的かつ計画的に取り組む必要があります。そのためにもNLPセミナーでNLPを学ぶということも取り入れてもいいかもしれません。
ゴルフにおけるメンタルマネジメントとして、今回は「シンク・ボックス(Think Box)」と「プレイ・ボックス(Play Box)」というメンタルマネジメント方法をご紹介しましょう。
ゴルフでは、ティーショットに限らず、アプローチでもパッティングでも、アドレスに入ってから何かを考えることがあります。
「テークバックの高さはどれくらい……?」
「クラブはこれでいいかな……?」
「上手くいくだろうか……?」
アドレスに入ってからスイングを始めるまで、あなたは何秒かかっているでしょうか?短いからいいとか長いから悪いと単純に割り切れるものではありませんが、アドレスで悩んでいるとほとんど良い結果にはつながらないものです。
[シンク・ボックス(Think Box)とプレイ・ボックス(Play Box)]
女子プロゴルファーのアニカ・ソレンスタムのコーチを務めたピア・ニールソンは『シンク・ボックス』と『プレイ・ボックス』というメンタルマネジメント方法を提唱しています。
[シンク・ボックス(Think box)]
アドレスに入る前にまずボールの後ろから、自分のターゲットを確認します。このボールの後ろのスペースがシンク・ボックスです。このシンクボックスでは、距離、風、スイング、球筋などを「考える」スペースとします。
[プレイ・ボックス(Play Box)]
アドレスに入る動作も含めたスタンスをとるためのスペースです。このプレイ・ボックスに入った瞬間から、「考えること」をやめてショットに集中します。このように「考える」場所と「考えない」場所をショットに取り入れると悩まなくて済むようになるかも知れません。
今回はスポーツの中でも特にメンタルが重要な要素を占めるゴルフにおけるメンタルマネジメントを取り上げてみましょう。ゴルフではメンタルマネジメントを見に付ける事によって、ショット時の集中力をアップさせることが出来ます。
[メンタルマネジメント;ポジティブシンキング]
積極的に自分を褒めましょう。ナイスショットを打ったとき、課題だったヘッドアップをしなかった時、ロングパットを入れた時。声に出し、ガッツポーズをして、スコアカードに『グッジョブ!っ』という印をつけましょう。
『自分はできるんだ』と自信が蓄積され、未来のプレーに良い影響を与えてくれます。
[メンタルマネジメント;タイガーウッズの10秒ルール]
プロゴルファーのタイガーウッズはミスをした時、そのミスを10秒で忘れるようにしているそうです。不安な気持ちは次のプレーに悪い影響を及ぼします。ミスショットのイメージを残さないためのメンタルマネジメント術です。
[メンタルマネジメント;ターゲット意識]
ゴルフ上級者の多くは、ターゲットを意識しながら、アドレスに入ります。対してゴルフ初心者の多くは、目の前のボールを意識しながら、アドレスに入ってしまいます。
ターゲットを意識することで、ショットの方向、落とし場所、ショットの高さが明確になり、自然なスイングになり、結果として気持ちよいスイングをすることが出来ます。
セットアップした時、なんとなくしっくりこない。ターゲットが明確になっていないけど、ついつい「取りあえず」打ってしまう。
その結果、ほとんどは残念な結果になります。アドレスを解く勇気、ターゲットを決めてから打つ習慣が、スコアアップにつながります。
NLPを応用したメンタルマネジメントの方法の一つが「サークル・オブ・エクセレンス」だと前回ご紹介しました。NLP(神経言語プログラミング)のサークル・オブ・エクセレンスは、プレゼンやスピーチなど人前で話す場合に、大変有効なテクニックです。今回はメンタルマネジメントの方法であるサークル・オブ・エクセレンスの手順をまとめておきましょう。
(1.)自分が持っている能力やリソース(資源)を存分に発揮している状態を頭の中でイメージします。具体的に「こうなれたらいいな」という望ましい状態を想像します。この状態を、「エクセレントステート」と呼びます。
(2.)自分の目の前にサークルをイメージします。このサークルを、「エクセレンスサークル」と呼びます。
(3.)エクセレントステートをもう一度イメージして、目の前のエクセレンスサークルの中に入ります。
(4.)エクセレンスサークルの中で見えるビジョン、音、感覚などを感じます。
(5.)充分に体験したら、サークルの外に出て、一度感覚をリセットします。
(6.)再びサークルの中に入り、すぐにリソースフルな状態、エクセレントな状態になれたか確認します。
(7.)何度か「(5.)→(6.)」を繰り返し、体験を強化します。
(8.)サークルから出たあと、いつでもエクセレンスサークルが出し入れできるよう、特定の動作を決める。
つまり、サークル・オブ・エクセレンスは何度もイメージの中で成功体験を繰り返すことで、ポジティブな状態を機械的に創りだすことを目的とした行動です。様々な場面で応用が利く方法なので、是非ご自身でやってみてください。
メンタルマネジメントについてお話しています。
このメンタルマネジメントに用いているものは、NLPという本当に難しい心理学の1つである学問です。
難しいけれど、それをちゃんと理解し活用することができれば人生が一変することは確実なのです。
そんなNLPを教えているのがNLPの資格を持った人たち。
日本ではNLPビジネスコンサルティングを行っている芝健太氏が有名です。
若い時に大変苦労をして、なんとか業績を上げるために時間とお金をかけてNLPというものを取得したんです。
するとどうでしょう!
現在では2つの会社を経営する雇う側の人間になっているではないですか!!
NLPというものはなにも、スポーツ選手のメンタル面の強化のために誕生したものではないのです。
人とのコミュニケーションが苦手な人や、人前に出るとあがってしまって何も話せなくなる人や、ビジネススキルの向上はもちろん、禁煙やダイエットの達成といった夢や目標のサポートまでしてくれるものなのです。
もっといえば、使い方を一歩間違えると詐欺やナンパ師といったものにまで応用することができます。
しかし、そんな使い方をしないためにも、ちゃんとNLPを学んでおくことが必要なのです。
そして、メンタルマネジメントに用いるNLPは何もアンカリングだけではないのです!
他には、このアンカリングを応用したサークル・オブ・エクセレンやビジョンタイムラインなどがあります。
これらに関しては次回詳しくお話していこうと思います。
メンタルマネジメントで今の自分のレベルをもっとアップさせたい!!
練習の成果をもっとアップさせたい!
そう思っているスポーツ選手は少なくないはずです。
もちろんメンタルマネジメントを行う前に、それなりの技術や体力を身につけるのは第一条件なのですが、世界の舞台に出場することができるまでに至っているんだけど、あと何か1つ足りない・・・
そう思っている選手は少なくないと思います。
そう。
日本人選手に欠けているものは「メンタルの強化」なのです。
せっかく世界に通用する実力があるのに本番になると普段の力を発揮することが出来ない。
といったようなスポーツの世界において「プレッシャーの中で自分の力を100%発揮すること」この一言につきるのではないでしょうか?
相手に打ち勝つための強い精神力(メンタル)を手に入れるために日々のメンタルマネジメントはとても重要になってきます。
そしてその方法には次のようなものがあります。
次回は、メンタルマネジメントとプレッシャーについてお話していきたいと思います。
①気持をコントロールすること
②集中力を高めること
③自分の良い状態を記憶すること
これらを総合的に行うのがメンタルマネジメントで、スポーツの世界では本番での勝敗が自分への評価へと変化するだけに、メンタルマネジメントの内容も日々工夫を重ねて、練習に取り入れるようにすることで、いつでも本番で活用することができるようにしたいものですよね!!
メンタルマネジメントについてお話しています。
メンタルマネジメントというのは、スポーツ界では良い成績を求めるために必要となる「技術」や「体力」の強化というのは当然のことですが、選手1人1人のメンタル面の強化が必要になってきているのです。
その理由としてはプレッシャーがあるのです。
1つのファインプレーがのちに素晴らしいプレーにつながったりすることはもちろんですが、ほんの少しの失敗がきっかけで次のプレーだったり、しばらくの間その失敗を引きずることからスランプ状態に陥ることが少なくはありません。
またちょっとの失敗で精神状態が悪くなるということは、誰でも1度は経験したことがあるのではないでしょうか?
たとえばゴルフの宮里選手。
日本国内でプレーをしているときは、藍ちゃんフィーバーと呼ばれる現象が起きるくらい日本での人気はすさまじく、またその時のプレーはどの試合に出場しても良い成績を収めていました。
しかし、4年前にプレーの拠点をアメリカへ移してからはどうでしょうか?
今では、日本では藍ちゃんの他にもいろんな女子選手が出てきているためか、宮里藍の名前を聞くことが少なくなってきているのではないでしょうか?
また、それと同時に現在の彼女のプレーは予選落ちなど日本にいた時とは比べ物にならないほどの成績が続いています。
試合で100%の力を発揮するためにもメンタルマネジメントをすることが大切で、メンタルマネジメントでメンタルの状態を保つ方法を研究し、それをプレーに活かすことが今の宮里には求められているのではないでしょうか?!