メンタルマネジメントとプレッシャー②

メンタルマネジメントについてお話しているのですが、今回は前回に引き続いてプレッシャーについてお話していこうと思います。

プレシャーを感じるのは、何もスポーツ選手に限ったことではありません。
仕事で初めてのお客さんと会う時や、発表会で自分の出番が来るのを待っているときでもプレッシャーを感じることがあります。
このようにあらゆる場面でプレッシャーは存在します。

スポーツ選手がメンタルマネジメントを学ぶ上で1番大切になるのが、ネガティブな発想を捨て去り、よりポジティブな発想を持つことができるかということがメインになります。
プレッシャーと無縁になるための方法としては、不安感からくるプレッシャーという思考パターンを崩すことから始めなければいけないのです。

プレッシャーと無縁になるためには、まず自分の脳を鍛える必要があります。
体を動かすのは筋肉ですが、その筋肉の動きは脳の指令によって動いているのはご存じだと思います。
ということは、いくら体力や技術を鍛え上げても、脳から発する指令がちゃんと伝わらないことには筋肉はもちろん体はうまく動くことがありません。

日本のお家芸と言われるスポーツの1つとして柔道がありますが、その柔道によく使われる言葉の1つには「心・技・体」があります。
これは、緊張や不安感に翻弄されることなく、いつも正確な司令が脳から伝わる状態を作ろうという意味にあります。
体力・技術力それに脳力のトレーニングが合えば練習の質も向上しますし、自分の気持ちをうまく調整するセルフコントロールの能力が高まることから、プレッシャーに負けないメンタルが完成するのではないでしょうか?

メンタルマネジメントとプレッシャー①

メンタルマネジメントについてお話しています。

スポーツ選手がなぜメンタルマネジメントを学ぶのかということ、やはり「プレッシャーに打ち勝つため」という答えが返ってくるのではないでしょうか?
いろんな試合で「よし!」と気合を入れて試合に出場してもどうしてか、いい結果を出すことが出来ない人が多いようです。
逆にいえば、黙々とプレーをこなして良い成果を出す選手もいます。
これはプレッシャーに弱い選手と強い選手の違いだと言えるでしょう。

では、このプレッシャーに対して弱い選手と強い選手の差というのはどこから生まれるかわかりますか?
メンタルマネジメントがうまく出来ない人やプレッシャーに弱い人が、勝負というときに自分の力を発揮することができない原因の1つに、頭の中で失敗場面を想像してしまうといことにあります。
「失敗したら・・」という気持ちが不安感を招き、結果として体に影響を与えてしまうそうです。

スポーツ選手だけに限ったことではないのですが、メンタルマネジメントを考えるのであれば、日頃から成功した場面だったり、失敗しても次のプレイのイメージを常に持つようにしておくことで、プレシャーに押しつぶされることはなくなります。

スポーツ選手の多くが抱える不安というものをまとめてみました!

・緊張する
・他の選手に迷惑をかけたくない
・自分の欠点やケガが気になる
・自分の技術にまったく自信が持てない
・焦る
・負けることを考えると怖い

メンタルマネジメントとは②

メンタルマネジメントで今の自分のレベルをもっとアップさせたい!!
練習の成果をもっとアップさせたい!

そう思っているスポーツ選手は少なくないはずです。
もちろんメンタルマネジメントを行う前に、それなりの技術や体力を身につけるのは第一条件なのですが、世界の舞台に出場することができるまでに至っているんだけど、あと何か1つ足りない・・・
そう思っている選手は少なくないと思います。

そう。
日本人選手に欠けているものは「メンタルの強化」なのです。
せっかく世界に通用する実力があるのに本番になると普段の力を発揮することが出来ない。
といったようなスポーツの世界において「プレッシャーの中で自分の力を100%発揮すること」この一言につきるのではないでしょうか?

相手に打ち勝つための強い精神力(メンタル)を手に入れるために日々のメンタルマネジメントはとても重要になってきます。
そしてその方法には次のようなものがあります。

次回は、メンタルマネジメントとプレッシャーについてお話していきたいと思います。

①気持をコントロールすること

②集中力を高めること

③自分の良い状態を記憶すること

これらを総合的に行うのがメンタルマネジメントで、スポーツの世界では本番での勝敗が自分への評価へと変化するだけに、メンタルマネジメントの内容も日々工夫を重ねて、練習に取り入れるようにすることで、いつでも本番で活用することができるようにしたいものですよね!!

メンタルマネジメントとは①

メンタルマネジメントについてお話しています。

メンタルマネジメントというのは、スポーツ界では良い成績を求めるために必要となる「技術」や「体力」の強化というのは当然のことですが、選手1人1人のメンタル面の強化が必要になってきているのです。
その理由としてはプレッシャーがあるのです。
1つのファインプレーがのちに素晴らしいプレーにつながったりすることはもちろんですが、ほんの少しの失敗がきっかけで次のプレーだったり、しばらくの間その失敗を引きずることからスランプ状態に陥ることが少なくはありません。
またちょっとの失敗で精神状態が悪くなるということは、誰でも1度は経験したことがあるのではないでしょうか?

たとえばゴルフの宮里選手。
日本国内でプレーをしているときは、藍ちゃんフィーバーと呼ばれる現象が起きるくらい日本での人気はすさまじく、またその時のプレーはどの試合に出場しても良い成績を収めていました。
しかし、4年前にプレーの拠点をアメリカへ移してからはどうでしょうか?
今では、日本では藍ちゃんの他にもいろんな女子選手が出てきているためか、宮里藍の名前を聞くことが少なくなってきているのではないでしょうか?
また、それと同時に現在の彼女のプレーは予選落ちなど日本にいた時とは比べ物にならないほどの成績が続いています。

試合で100%の力を発揮するためにもメンタルマネジメントをすることが大切で、メンタルマネジメントでメンタルの状態を保つ方法を研究し、それをプレーに活かすことが今の宮里には求められているのではないでしょうか?!

メンタルマネジメントの歴史

現代社会ではモチベーションの低下や鬱といった心の問題が多くなってきています。

企業においても職場環境を改善して社員の心を満たし前向きに仕事に取り組む組織を作ることが大きな経営課題となっているところが多いのではないでしょうか?

しかし、これは何も企業や社会だけの問題ではなくなってきているようです。
このブログはスポーツ界で用いられるメンタルマネジメントについてお話していこうと思っています。

このメンタルといったことでいえばスポーツ界がよくこの「メンタル面の強化」といったように、メンタルに注目していることがよくわかります。
しかし、日本でのメンタルマネジメントの歴史は浅いのが現状です。

スポーツ界でのメンタルマネジメントの歴史と深くかかわりがあるのが4年に1度開催されるオリンピック。
1950年代に旧ソビエトのスポーツ選手へメンタルマネジメントを応用したのが始まりとされており、その成果が報告され、メンタルマネジメントは1976年のモントリオールオリンピックを境に世界各国へと広がりを見せたそうです。

しかし、新しいものが取り入れにくいというか、新しいものを嫌う風習のある日本ではこの各国のメンタルマネジメントの成果を目の当たりにしてもなかなか実践に移すことができなかったようです。
そして、ようやく1984年ごろからメンタルマネジメントの研究や応用がスタートし、ソウルやバルセロナといった近年になってようやくメンタルマネジメントの重要性が認識されるようになってきたのです。